2020年8月 麻酔科勉強会 備忘録
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COVID-19と対峙する麻酔科医のためのリンク集
COVID-19 pandemicを受けて、欧米ではすでに定時手術を含めた通常診療が制限され、今後日本でも麻酔科医がICUないし手術室でCOVID患者の診療に当たることも十分に予想されます。 以下のリンクが、お役に立てば幸いです。 随時更新していきます。 ...
2020年9月3日木曜日
2020年8月 麻酔科勉強会
2020年8月13日木曜日
2020年7月 麻酔科勉強会
2020年7月 麻酔科勉強会 備忘録
2020年7月1日水曜日
心臓麻酔勉強会 テーマ:大動脈弁狭窄症(AS)とAVR (2020/6/25)
ASの分類
加齢性変性(石灰化):最も多い
リウマチ性:近年減少傾向
各交連が癒合する
先天性:二尖弁,一尖弁,四尖弁
→若年性に進行する
“bicuspid aortopathy”
全人口の( )%が先天性二尖弁
ASの定義
Vmax( )m/s, mean PG( )mmHg, AVA( )cm2がsevere ASの診断基準
*AVA indexとは?
Vmax( )m/s, mean PG( )mmHg を一般的に”Very severe AS”と呼ぶ
正常な成人のAVAは3-4cm2
ベルヌーイの定理 maxPG=4 × v2
AVAの計算方法
―planimetry法
―連続の式
AVA = (AreaLVOT x VTILVOT) ÷ VTIAV
*連続の式の問題点
*圧回復現象
―Gorlinの式
診断に困るAS
Low flow, low gradient AS
左室機能低下があり,一回拍出量が低下するため最大流速が4m/s以下だがAVAが<1.0cm2
→ドブタミン負荷エコーが有用
SVが20%以上増加した場合,
―AVA<1.0cm2で,Vmax 4m/s以上→true severe AS
―AVA>1.0cm2→pseudo AS 手術適応外
Paradoxical AS
LVEFは良好だが左室が小さいためSVが小さく,Vmax 4m/s以下だがAVA<1.0cm2
ASの病態生理
ASの本態は,左室に対するpressure overload
*Laplaceの法則
Wall stress= P * R / 2h
→代償機構として左室壁が肥厚する(サルコメアのparallel hypertrophy)求心性心肥大
→左室コンプライアンスの低下,拡張障害
+心筋酸素需要の増加,心内膜下虚血の進行
→最終的には全体的な収縮力低下,遠心性心肥大をきたし心不全が進行する
ASの手術適応(SAVR/TAVR)
症候性のsevere AS→Class I (JCS, AHA)
無症候性のsevere AS→
―LVEF低下(<50%):Class I (JCS, AHA)
―運動負荷試験で症状出現:Class I
―その他の心臓手術と同時:Class I
―Very severe AS:Class IIa (JCS, AHA)
―運動負荷試験で血圧低下:Class IIa
Moderate AS→その他の心臓手術と同時:Class IIa
ASの手術の麻酔のポイント
大原則:低血圧を許容しない
理由は?
―前負荷の維持
CVPとPCWP
―心拍数
―“後負荷“
―リズム
術中の心筋保護
人工心肺離脱のポイント
#AS AVRは、心臓麻酔駆け出しの麻酔科医にとってうってつけの症例といえます。人工心肺手術のエッセンスが詰まっているし、心停止中の心筋保護が良好で、うまく洞調律で立ち上がってくれれば、カテコラミンをむやみに使わなくとも程よく前負荷を維持する限り良好な血行動態が期待できると思います。しかし、落とし穴もあるので注意が必要。ピットフォールについてもみんなで話し合いました。
2020年6月30日火曜日
2020年6月 麻酔科勉強会
2020年3月29日日曜日
COVID-19と対峙する麻酔科医のためのリンク集
2020年3月12日木曜日
Intrathecal opioids(くも膜下モルヒネ投与) Complications in Anesthesia 輪読会 Chapter 88 (2020/3/11)
先日のテーマは、"Intrathecal opioids" (くも膜下モルヒネ)でした。
以下、内容のメモ書きです。
症例:
26歳女性、骨盤位で帝王切開
脊髄くも膜下麻酔でBupivacaine 12mg+Morphine 300mcg投与
術後6時間で全身掻痒感あり、ジフェンヒドラミン50mg iv→効果なし
どうする?
くも膜下モルヒネの単回投与は24時間程度効果が持続する
副作用:呼吸抑制(早期/遅発性)、嘔吐、掻痒感、過鎮静、尿閉など
水溶性オピオイドであるモルヒネの遅発性呼吸抑制は投与後6-12時間後に起こりやすい
脳脊髄液中の頭側への移動で中枢性呼吸抑制が起こる
掻痒感は顔面で最初に起こりやすい:三叉神経の脊髄核はオピオイド受容体が豊富
ヒスタミン遊離が原因ではないとされる
妊娠患者の83%、非妊娠患者の69%と高率で起こる副作用
侵害受容と掻痒感はどちらもC線維で伝達される
痛みのGate theory
セロトニン作動系の関与もあると考えられている→オンダンセトロンやプロポフォールが効果がある
脂溶性オピオイドのフェンタニルのほうが掻痒感の持続時間はモルヒネより短い
対応
H1-blockerの効果は限定的
ナロキソンの低用量持続投与(2mcg/kg/h)が鎮痛効果をリバースせずに掻痒感を改善するという報告あり
Opioid agonist-antagonistの使用(pentazocineなど?)
オンダンセトロン
NSAIDs?
#当院では、帝王切開の麻酔は基本的にsingle-shot-spinalで、morphine 100mcgを使用しています。
ここ最近、術後の静脈血栓塞栓症の予防として、低分子ヘパリンやフォンダパリヌクス、DOACを使用する症例が増加しています。
硬膜外カテーテルの留置ができない症例が多いです。
そこで、くも膜下モルヒネの単回投与であれば、neuraxial hematomaのリスクは最小限にできると考え、術後鎮痛目的に施行する症例が少しずつ増えています。
術後の掻痒感への対応はもちろん、呼吸抑制のモニタリングについて、病棟スタッフへの教育も必要です。
欧米はここ最近めっきり硬膜外カテーテルの使用は減り、intrathecal opioidsを使用することが多いと聞きます。(おそらく硬膜外麻酔が最も行われる術式は、米国では無痛分娩なのではないでしょうか?)
日本人では考えられないような、morphine 500mcgなどの臨床試験もあり、、、本邦でも至適投与量を検討する必要があるのでしょうか。
#古い文献ですが、intrathecal opioidsの有名なmeta-analysisです:
#ASAのNeuraxial opioidsによる呼吸抑制のモニタリングのガイドラインは知っておく必要があります:
Practice Guidelines for the Prevention, Detection, and Management of Respiratory Depression Associated with Neuraxial Opioid Administration: An Updated Report by the American Society of Anesthesiologists Task Force on Neuraxial Opioids and the American Society of Regional Anesthesia and Pain Medicine*
Anesthesiology. 2016; 124(3):535-552.2020年3月6日金曜日
心臓麻酔勉強会 テーマ:心筋保護 (2020/3/3)
心臓麻酔とは、すなわち心停止した心臓をいかに”蘇生”させ、全身の循環を維持するか、ということに尽きます。
心筋保護液のpracticalなところというよりは、心筋虚血の生理学的なところを主に皆で振り返りました。
抄読会 術前NT-proBNPと術後心筋障害(MINS) (2020/2/25)
A Cohort Study
Duceppe E. et al.
Ann Intern Med. 2020;172:96-104.
専攻医のK先生の抄読会でした。
Ann Intern Medは内科系雑誌ではIFの高い超一流雑誌です。
最近何かと話題の、非心臓手術後の心筋障害(MINS:Myocardial Injury after Noncardiac Surgery)に関する論文です。
VISION studyのサブ解析で、カナダのMcMaster大のDevereaux先生(内科医, VISIONのprincipal investigator)のグループが発表しています。
*Introduction
周術期の心血管イベントのリスク評価としてRevised Cardiac Risk Indexが古くから用いられている
→予測能(accuracy), validationに課題あり
術前のNT-proBNPが術後の心血管イベントの予測に役立つとする先行研究あり
→VISIONのcohortを用いて、術前のNT-proBNP測定をRCRIに追加することで術後の心血管イベントの予測能が高まるかを調査した
Prospective cohort study
術前にNT-proBNPを測定
術後6時間後、12時間後、POD1、POD2、POD3に高感度トロポニンT(hs-TnT)を測定
Primary outcome = 30日後の心血管イベントによる死亡 + MINS のcomposite
n=10402のコホート
vascular death n=54 (0.5%), MINS n=1237 (11.19%)
Primary outcomeは1269人(12.2%)
術前NT-proBNP < 100 pg/mLをcontrolとすると、
100-200 pg/mL でPrimary outcome のAdjusted HR 2.27 (95%CI 1.90-2.70)
200-1500 pg/mLでAdjusted HR 3.63 (3.13-4.21)
>1500 pg/mLでAdjusted HR 5.82 (4.81-7.05)
RCRI 0点, 1点, 2点, 3点の患者のPrimary outcome incidenceはそれぞれ7.4%, 14.1%, 24.7%, 39.9%
Primary outcomeの予測能のROC曲線のAUC(c-statistic)
RCRI単独で0.65 (0.64-0.67)
→NT-proBNPを追加すると0.73 (0.72-0.74)に改善
Conclusion
術前NT-proBNPは非心臓手術後のMINSと強く関連し、RCRIと組み合わせることでMINSの予測能を向上させる。
#カナダのガイドラインは、積極的に術前のNT-proBNP / BNPとbaselineのTroponinの測定を推奨していて、面白いです。いわゆるstress test (負荷心電図や負荷心筋シンチなど)よりも、MACEやMINSの予測能が良いというのが主張です。
ACC(米国心臓病学会)の2014年のガイドラインでは、TroponinやBNPの推奨は高くなかったと思います。
#ごくわずかのTroponinの上昇が本当に患者予後の悪化と関連があるのか?というところも気になるところです。ClevelandのDr. Sesslerは、もっとMINSに目を向けろ、と常におっしゃっていますが。
参考:Association of Postoperative High-Sensitivity Troponin Levels With Myocardial Injury and 30-Day Mortality Among Patients Undergoing Noncardiac Surgery
JAMA. 2017;317(16):1642-1651.
#c-statisticのoptimism法やbootstrap法を用いた補正の話は、難しすぎて私もまだ理解が乏しいですが、いつかまとめたいところです。
2020年2月21日金曜日
抄読会 FLASH Trial (2020/2/18)
on Death or Postoperative Complications Among High-Risk Patients Undergoing Major Abdominal Surgery
The FLASH Randomized Clinical Trial
Futier E, et al.
JAMA. 2020;323(3):225-236. doi:10.1001/jama.2019.2083
術後臓器障害のリスクが高い外科手術患者における、fluid resuscitationとしての6%HES130/0.4の使用は、生理食塩水の使用と比較して術後合併症を減らすか?
Multicenter, double-blinded, randomized controlled trial
Inclusion criteria
-全身麻酔下に腹部手術を受ける、術後合併症リスクの高い18歳以上の患者(AKI risk index class 3以上)
Exclusion criteris
-急性心不全あるいは心筋虚血がある
-GFR<30の慢性腎臓病患者
-術前の血管作動薬の使用
-HESのcontraindication
など
Stroke volumeを指標にしたFluid challenge algorithm
-5分間で250mlのHES or 生食を急速投与
-SVが10%以上増加するかどうか?
増加なし→fluid challenge中止
増加あり→さらに250mlの輸液をボーラス投与
-その後もSVが10%以上低下した際にfluid challengeを行う
Primary outcome:死亡/主要臓器合併症(AKI KDIGO1, MV/NIVを要する急性呼吸不全, 急性心不全, sepsis, 14日以内の再手術)のcomposite
*Results
HES-group n=389 vs NS-group n=386 がintention-to-treat analysis
Baseline characteristics
HES群のほうがDM患者がやや多い (50% vs 41%)
肝胆膵外科手術、結腸手術、膀胱全摘など
Fluid challenge HES群で中央値1000ml vs NS群で1250ml
その他術中の維持輸液、術後の維持輸液/Fluid challengeの量に両群で有意差なし
Primary outcome HES群 36% vs NS群 32%で有意差なし
AKIはHES群 22% vs NS群で16%で、統計学的には有意ではないがHES群で多い傾向に。
#医局員のDiscussionでは、
ーHES群のほうがDM患者が多いのでAKIが増える傾向にあるのは当然では?
ーどのような手術中のsituationでHES投与が正当化されるか?(脊麻帝王切開患者のPreload/Co-loadなど)
ー術中5%アルブミンを使うsituationとは?(敗血症患者の麻酔で、血液製剤の適応はないがどうしてもfluid resuscitationでcolloidを使用したいときなど) ※当院は手術室でのアルブミン使用は非常に少ない
などが挙がり、盛り上がりました。
歴史的には、Intensivistには全くと言っていいほど使用されず、一方でAnesthesiologistは好んで使用してきたHESですが。
今後積極的に使用する麻酔科医も少なくなるのではないでしょうか?
今回のTrialでは、SV-guided GDTをどのデバイスを用いたかの記載が(Supplementaryを読んでも)私には見つけられず、興味があります。フランスの研究ですが、Flotrac? PiCCO? それともEsophageal doppler?
2020年2月12日水曜日
アナフィラキシー Complications in Anesthesia 輪読会 Chapter 129 (2020/2/4)
https://www.amazon.co.jp/Complications-Anesthesia-Lee-Fleisher-FACC/dp/1455704113
Chapter 129 Anaphylaxis and Anaphylactoid Reactions
Case - 54歳女性, ATH+BSO
propofol, fentanyl, vecuroniumで麻酔導入, 2g cefotetan div
→血圧低下、昇圧薬に抵抗性
エピネフリン100mcg bolus→持続投与
アナフィラキシーの診断で手術は中止。患者はICUへ。
1週間後再手術が予定された。どうする?
アナフィラキシー = rapid-onset, systemic, life-threatening allergic reaction
軽度の血圧低下や気管支攣縮でも、それをアナフィラキシーと認識できないと、同じ抗原に再度暴露された際に致死的になりうる
古典的にはアナフィラキシー(IgE-mediated)とアナフィラクトイド反応(non-IgE-mediated)に分類される
第4級アンモニウム塩(食物、化粧品、その他薬剤に含まれる)への暴露により感作されIgEが産生される→筋弛緩薬などと交差反応を起こす
周術期のアナフィラキシーの原因
第1位:筋弛緩薬(30-50%) 第2位:ラテックス 第3位:抗菌薬
頻度:1/3500 〜1/20000といわれる
非周術期のアナフィラキシーと比較すると重篤になりやすい(背景疾患などのせいで)
アナフィラキシーは二相性反応に注意(10%に起こる)
肥満細胞や好塩基球から放出されるメディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、ロイコトリエンなど)により血管拡張+気管支平滑筋収縮 が起こる
non-IgE mediated pathway:カリクレイン、ブラジキニンが関与
Kounis syndrome:冠動脈にある肥満細胞が活性化→冠動脈攣縮
β遮断薬やACE阻害薬を内服しているとより低血圧が重篤になりやすい
筋弛緩薬のアナフィラキシー→大抵はその他の筋弛緩薬にも交差反応性がある
ペニシリンアレルギーの場合、第1世代セフェムは注意 第2,第3世代セフェムはOK?
卵、大豆アレルギーは必ずしもプロポフォールによるアレルギーのリスクにならない。
真の局所麻酔薬アレルギーはまれ:添加されたエピネフリンや溶媒に対する反応であることが多い
Bezold-Jarisch reflexに注意→アトロピンを使うと病態を悪化させて心停止になりうる
血中トリプターゼ濃度:25mcg/L以上で有意
アナフィラキシー後60分でピークに達し、半減期は2時間
蘇生直後, 1時間後, 2時間後, 6時間後, 24時間後に提出すべき
プリックテストや皮内テストは、アナフィラキシーを起こしてから4−6週間後に行うのが望ましい(直後だと偽陰性になりうる、メディエーターが枯渇しているから)
治療
輸液 最低1-2L
アドレナリン 過量投与に注意 ivなら10-50mcgからはじめて、100-300mcgに増量
※β遮断薬内服患者では、グルカゴンを考慮
β刺激薬吸入
ステロイド、抗ヒスタミン薬
#雑感ですが、トリプターゼは外注検査でかつ保険適応外だと思うので、そんなに頻回には採血できないですよね。あくまで傍証にすぎないかと。基本的には臨床診断です。
周術期のアナフィラキシーは、皮膚反応(全身発赤や蕁麻疹)が出ないことが多いように思います。
2020年1月29日水曜日
心臓麻酔勉強会 テーマ:プロタミン 2020/1/28
【基本事項】
プロタミンはアルギニンを多く含むポリペプチドである
サケの精子に含まれる成分である
歴史的にはインスリンと組み合わせることで吸収を遅延させ,効果を延長させるために用いられた(NPH製剤)
ヘパリンにも同等の効果を期待して用いられたが,逆にヘパリンを不活化することが発見された
硫酸化合物と塩化化合物があり,後者のほうが分解されにくい(臨床使用されるのは硫酸プロタミン)
【作用】
プロタミンはアルカリ性で,陽性に荷電しており,ヘパリンと1:1で結合し結晶化する
(ヘパリンは酸性で,陰性に荷電している)
単独での投与や過量投与ではわずかな抗凝固作用を発揮する
・ヘパリンを中和する:ヘパリン-ATIII複合体を分解し,ヘパリンと安定した複合体を形成する ※分子量が小さいヘパリンほど中和されにくい
・凝固の阻害:トロンビン合成阻害,第V/VII因子の活性化阻害
・血小板機能の減弱:血小板の活性,凝集を阻害 一過性に血小板数減少させる
・線溶の促進
【副作用】
プロタミン反応の分類
・Type I:低血圧 ヒスタミンの遊離,血管内皮細胞からのNO放出
・Type II:anaphylactoid reactions リスク因子:プロタミンによるアナフィラキシー様反応の既往,NPH製剤の使用歴,魚のアレルギー,精巣摘除術後など
補体古典経路の活性化が関与する
・Type III:肺血管収縮 ヘパリン-プロタミン複合体によって起こる トロンボキサンの放出が原因
副作用の予防に最も重要なのは?→緩徐に投与 10−15min
左心系や大動脈から投与される投与法もある
【投与量の決定】
プロタミン投与量をどう決定するか?
ratio-based, model-based, ヘパリン濃度に基づいて決定(Hepconなどのtitration test)
適切なプロタミン-ヘパリン比は? 0.6~1.0?文献によって異なる
考慮すべきfactor:人工心肺時間(長いほど初期投与のヘパリンの代謝による減衰を考慮する),人工心肺残血の返血法(ヘパリン血 or セルセーバ血),ヘパリンリバウンド
プロタミンの代替薬はある?
PF4, hexadimethrine, メチレンブルーなど…有効性が示されたものはない
#プロタミンについては,BJAの2018年にわかりやすいNarrative Reviewがあります.
Boer C et al. Anticoagulant and side-effects of protamine in cardiac surgery: a narrative review.
Br J Anaesthesia. 2018;120:914-27. PMID:29661409.
2020/1/22 抄読会
Anesthetic Management Using Multiple Closed-loop Systems and Delayed Neurocognitive Recovery: A Randomized Controlled Trial.
術後認知機能障害は周術期のアウトカムとして重要
深麻酔、過剰輸液・過少輸液、過換気がrisk factor
→人間が実際に遵守するのは難しい(適切な麻酔深度、GDT、肺保護換気など)
Closed-loop Automationによる自動麻酔管理は、従来の麻酔科医による手動管理に比べて、術後の認知機能障害の頻度を減らすか?
(編集途中です)
2020年1月22日水曜日
ペースメーカー・ICD植え込み患者の麻酔 Complications in Anesthesia 輪読会 2020/1/21
https://www.amazon.co.jp/Complications-Anesthesia-Lee-Fleisher-FACC/dp/1455704113
当院で最近あったケース
★外科の消化管穿孔の緊急手術で、ペースメーカー植え込み患者の依頼あり。夜中の3時で業者は来院できない。どうする?
→結局マグネットモードを使用した。万が一作動しない場合は、電気メスの干渉でペーシング不全になるリスクを考え、経静脈的ペーシングの使用を考慮したが、問題なく手術終了した。★
CIED=PM+ICD
患者がPM植え込み、と言っても実はICDだったりすることもあるので注意
術中の推奨事項
rate responsivenessモードはoffにする
患者の自己脈、リズムをチェック、ペーシング依存かどうか
術中の組織への酸素供給が十分高まるように心拍数を調整した非同期モードにする
ICDは抗頻脈治療(DC, ATP)をoffにする
心電図のフィルターモードをoffにする(ペーシング検知できるようにする)
術後は元の設定に戻し、ちゃんと機能しているかどうか設定確認を行ってもらう
ICDの抗頻脈治療を戻すのを忘れずに。
#モノポーラメスの場合、凝固モードの方がカットモードより電磁干渉が多いというのは初めて知りました。
心臓麻酔勉強会 テーマ:ヘパリン 2020/1/14
・ヘパリンとは( )の一種である.
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COVID-19 pandemicを受けて、欧米ではすでに定時手術を含めた通常診療が制限され、今後日本でも麻酔科医がICUないし手術室でCOVID患者の診療に当たることも十分に予想されます。 以下のリンクが、お役に立てば幸いです。 随時更新していきます。 ...
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2020年8月 麻酔科勉強会 備忘録 8/5(水) 麻酔科・集中治療部グランドラウンド T先生留学報告(Institut Jantung Negara, マレーシア国立心臓病センター) 8/14(金) 心臓麻酔振り返り(MV plastyのSAM症例, 急性大動脈解離手術...
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専攻医のF先生が,プロタミンについて非常にわかりやすくまとめてくれました. 【基本事項】 プロタミンはアルギニンを多く含むポリペプチドである サケの精子に含まれる成分である 歴史的にはインスリンと組み合わせることで吸収を遅延させ,効果を延長させるために用いられた(NPH...